小中学生 指導方針

基礎+考える力 をつける
 基礎とは、突き詰めれば、計算、漢字読み書き、英単語読み書き・基本英文法です。
 これは反復練習によって、考えずとも反射的にできるようになることが必要です。

 この基礎部分の習得に徹している塾もありますが、当塾は基礎と共に「考える力」をつけることを目指します。具体的には文章題(算数・数学)と読解(国語)です。

 小学校低学年のうちはよくできた子が、4年生ぐらいから急にできなくなってしまうことがあります。それは「考える」勉強が増えてくることと関係します。
 計算問題はよくできるけども文章題が苦手な子は、「考える」ことが身についていないと見られます。
 学習塾おおさかでは、小学校低学年から「考える」学習を意識して取り入れています。

 

 

考える力をつける指導ポイント
■文章題(算数・数学)
・絵や線分図を書いて問題整理することを重視。全体像をつかみ、そのうちのどこが問われているのかを把握する力がつく。

  算数・数学では欠かせない力。
・次に、式がわからなくても、自分でこうだと思うように式を立てること。頭の中の思考回路を「見える形にする」ことが大事。
・式は省かずに書く(一部を暗算して省略しない。間違いのもと)
・間違っていても正しい解き方を教えない。ヒントは出すが、自力で解くようにサポートする。 など
                                    

■読解(国語)
・問題文を2回読むことを徹底。1回目はざっと、2回目は5W1H(いつ、どこで、だれが、何を、誰に対して、どのように)に気をつけて
読む。低学年は、1回の音読と1回の黙読を指導。音読は声に出す、耳で聴くという行為が加わるため、頭に入りやすくなる。
・文法をしっかり身につける。主語・述語、5W1H。
・指示語(これ、あれ、その…)、接続語(しかし、だから、つまり…)、比喩(~のような)の内容を正確にとらえる
・読解に必要な知識(ことわざ・慣用句)を習得
・抜書きの問題は1字1句間違えないように
・「~だから」「~のこと」「~のところ」など、的確な回答の仕方を徹底    など

                                   

 

 

無料の補習で「個別指導」の欠点をカバー
 「個別指導」と聞けば、いいことずくめのように思われる人が多いかも知れません。ですが、学力定着に時間がかかる子の場合、その子のペースに完全に合わせる「個別指導」だと、いつの間にか進度がかなり遅れてしまい、目標達成(受験・内部進学など)が難しくなりかねないという「欠点」もあります。
 当塾では、適宜、塾生を指名して無料の補習を行います。それにより、目標実現に必要なペースから遅れをとる子が出ないようにします。

 

 

当塾の学習ペース
■私立校
 私立校はそれぞれ独自のカリキュラム・教科書を採用しているため、学校によって授業の進み方が大きく違います。当塾では、各校の学習進度に合わせ、学校よりは先行学習することを原則に、学校別指導を行っています。

■公立校
 学校の進度に合わせ、学校よりは先行学習することを原則とします。中学生は内申点アップのため、定期テストで十分な成績をとることが大事ですので、進みすぎず、学校で学習していることと重なるようにしています。
 公立校の生徒は学力バラツキが大きいため、発展的・応用的な学習を取り入れる塾生もいれば、基礎中心に進める塾生もいます。その子の状況に対応します。

■受験生
 その子の学力・志望校に応じた受験対策を中心に指導します。

 


あきらめず、やり抜く力
 原則として、その日の課題が終わるまで塾に残ります。その子のキャパシティを超えた課題は出しませんが、それでも時々、解けずに行き詰ってしまう場合があります。そういう時、例えば2問解けなかったら1問できたらOKにする等の「手加減」はしますが、中途半端に投げ出すことのないよう、私も根気比べのつもりでじっくりとつきあいます。
 こういう積み重ねが、最後までやりぬく力、こつこつと続ける力になっていきます。勉強がいやになってしまうほどやらせるのは逆効果ですが、そうならない程度に、指導しています。

 


確実に力がつく教材を選ぶ
 私は教材選びにも力を入れています。塾には非市販品も含め、多種の問題集や参考書をそろえています。その中から、「これはぜひ、こなしてほしい」というものを選びます。その子の学力レベルや受験するかどうか等で、応用問題集は異なることもありますが、基礎問題集は共通です。
 子どもの要望に応じて問題集・参考書を探すこともあります。「塾生の声」にもありましたが、良い教材に出会うかどうかで、学習効果は大きく左右されます。
 今後も、教材には広く目を配っていきたいと考えています。

 


その子にとって「ちょうどよい量」を見極める
 大人はつい「これだけできるのなら、もうちょっと多くてもいいのではないか」と、子どもにどんどん詰め込む方向にいってしまいがちかと思われます。
 これは良くありません。食べ過ぎると消化不良を起こします。学習でも同じことが言えます。現に、大人のあなたも仕事などで、「多くのことを一度に説明されて理解しきれていない」といった経験をお持ちではないでしょうか?
 1回のクラスの「ちょうどよい量」を心がけると共に、塾の宿題については、学校の宿題の多さや子どもの様子を見て、その子にとって「ちょうどよい量」となるよう調整します。

 


学校の課題をおろそかにしない
 いわゆる「詰め込み式」の塾では、塾での勉強時間が長い・宿題が多いため、学校の宿題をこなす時間がない・学校で居眠りしている等の弊害が見受けられます。これは本末転倒です。
 当塾は、学校の課題はきちんとこなすことを方針としています。そのために、宿題の多い私立校の塾生には塾の宿題は少なめ、宿題の少ない公立校の塾生には塾の宿題は多めにするといった調整をしています。
 学校の課題をこなすのがなぜ重要かといいますと、前述しましたように、私立校では学校の授業に十分ついていけば内部進学できるからです。公立校では内申点アップの観点から重要です。
 以前、成績の思わしくない公立中学の生徒が入塾したことがあります。学校の提出物は一度も出したことがなかったのですが、まず提出物をきちんと出すよう言い聞かせ、実行させたところ、それだけで定期テストの点数が各教科とも20~30点上がりました。

 

 

理科・社会、テスト勉強にも臨機応変に対応 
 当塾の指導科目は原則として、英・数・国(中学生)、算・国(小学生)です。普段はこれらの教科を中心に進めますが、定期テスト前など、「不安がある科目を学習したい」「明日は理科・社会のテストなので、それをやりたい」といった気持ちが強まるのは無理からぬことです。英・数・国についても、「塾のプリントではなく、テスト対策用の勉強をしたい」といった要望が強くあります。
 当塾では、そういう気持ちを無理に退けることはせず、したい科目・内容をできるようにしています。こういう時は吸収力も抜群なことが多いです。高い学習効果を逃す手はありません。公立中学の場合は、内申点アップの観点からもテスト勉強にできるだけ集中するのがいいと考えます。
 なお、理科・社会の教材についても当塾は豊富にそろえています。それを課題として配布する場合もありますし、塾生の要望に応じてコピーして渡すこともあります。

 


中学生の目標「自学自習」
 当塾は、中学生の目標として「自学自習」ができるようになることを掲げています。小学生から中学1年生ぐらいまでは、当塾が与える課題をこなしてもらうことが中心ですが、中学2年生ごろから自分がやるべき課題を自分で設定し学習する「自学自習」のスタイルを取り入れていきます。課題は塾のプリント集でも、学校の教科書でも、自分で探した教材でも、何でもかまいません。
 もちろん、全てを「自学自習」にする訳ではなく、塾が与える課題もあります。好きな科目ばかりやる傾向が出てくれば、他の科目の学習を促します。ただ、基礎学力がついていない子どもは「自学自習」は無理です。子どもの状況を見極めて、少しずつ導入していきます。
 高校受験合格・内部進学という目標だけを考えますと、塾の与えたプリントをこなせば達成できます。しかし、高校入学後、うんと難しくなった学習内容をこなし、大学受験に備えねばなりません。「自学自習」とは、自分は何をできていないかを知り自分で補うことができる力です。この力がないと、課題を与えられないと勉強できない、自分で次に何をするべきか設定できないことになります。高校では「自学自習」ができるかどうかが、その子の進路を大きく左右します。
 当塾で指導するのは中学生までです。高校で本領を発揮する「自学自習」については、あえて踏み込まないという選択もありました。ですが、高校・大学受験・大学、さらに社会人という長い目で見た時、「自学自習」の習慣は一生の財産になるでしょう。

 

 

親御さんと密なコミュニケーション
 当塾は、家庭と二人三脚でお子さんを育んでいきたいと考えています。
 年に3回、子ども1人ひとりの成長のために、親御さんと私のざっくばらんな面談を設けています。これ以外に、受験の進学指導面談も随時行っております。

 また、「連絡帳」にその日に学習した内容、お子さんができた事・がんばりがいる事などを書きます。ご家庭での学習や声かけに活用していただいております。
 塾までお子さんを送り迎えする親御さんとは直接会話する機会があり、お子さんの様子を適宜報告しています。

 


似顔絵は長男の制作
似顔絵は長男の制作

基礎学力が全くついていない状況で入塾された場合(中学生で分数の計算ができない等)、できるところまで戻って粘り強く基礎固めをしていただきますが、思うように指導が進まず、なかなかたいへんなことが多いです。勉強が遅れがちなお子さんは遅くとも小学校高学年からは塾にきてほしいです。