幼児 指導方針

 私が幼児の小学校受験指導を行うようになったのは、自分の長男の受験がきっかけです。約20年前、いくつかの理由から、長男を私立小学校に入学させたいと考えました。それまでも、自宅で近所の子どもたちを教えていましたが、小学校受験は未経験でしたので、小学校受験用の幼児教室ものぞいてみました。その授業料を聞いて「こんなに高いのか」とびっくりした覚えがあります。
 たまたま私自身が小学校から私立に通っていたこともあり、自分の体験といくつかの情報を頼りに、長男に手作りの教育を行いN小学校に合格することができました。
 それから、「ご長男を入学させたと聞きました。うちの子も見ていただけませんか」という依頼が舞い込むようになりました。

 以来、自分の3人の子どもを含め、多くのお子さんの小学校受験をサポートいたしました。その経験から、当塾は当塾なりの考えを深めてきました。大手の塾とは考え方が違うかもしれません。学習塾おおさかの考えに賛同される親御さんに、門を叩いてほしいと思います。

 


お子さんに合った学校選びをサポート

 長男が入学することになったN小学校の校長は、「伸びきったゴムは要らない」とおっしゃっていました。無理やり「良い子」の型に無理におさめるな、と。
 私の長男は、親のいうことを全然聞かない、場違いな行動をする(静かにしないといけない時にわざとしゃべる等)といった「型におさまらない子」でした。ですが、何かしらいいものを見つけていただいたのか、N小学校に合格することができました。
 長男はN小学校だから合格できたのだと思います。

 N小学校の対極のような、「知育・体育・徳育すべてに良好な子」を求める小学校もあります。あるいは、「活発性」を重視する小学校、なにがしかの「個性」を重視する学校と、学校によって「求める子ども像」は違います。

 私は子どもを学校に合わせるのではなく、子どもに合った学校を選ぶべきだと思います。当塾では、お子さんの個性を見極め、お子さんの個性が活きる・伸びる学校を選ばれるよう、学校選びの相談をしています。
 合わない学校に仮に合格したとしても、「授業についていけない」「浮いた行動をしてしまう」など、お子さんが苦しむ結果になりかねません。

 大手の幼児教室では、「数打てば当る」とばかりに、お子さんの向き不向きも関係なしに多数の学校を受験させるところもありますが、当塾では「入りたい学校」を2~3校に絞り、そこだけを受験される家庭が大半です。そしてほぼ全員のお子さんが、志望校合格を手に入れます。

 


やってよかったと思える受験に

 私が常々感じているのは、「やってよかったと思える受験」にしたいということです。これは小中学生もそうですが、幼児は特にそうです。志望校合格はもちろん大事なのですが、もし志望校に合格できなかったら何も残らない、そういうやり方は避けたいのです。
 もちろん、第1志望ではなくても、いずれかの私立小学校に合格させるのは私の使命だと思っています。
 ですが、合格というゴールだけでな、そこに至るプロセスも大事だと考えていただきたいのです。当塾では、お子さんは楽しく課題に取り組んでおられます。そして幼児クラスで培った事柄は、それ自体がお子さんの成長のプロセスでもあります。
 受験するのなら悔いのない受験を。お子さんのために、ぜひよくお考え下さい。

 


親御さんと密なコミュニケーション
 当塾は、家庭と二人三脚でお子さんを育んでいきたいと考えています。
 幼児の場合、その日の体調や気分によって、「学習したい・したくない」の波があります。そうした子どもの様子をキャッチし、指導していくことが必要です。例えば、意欲のない時に無理強いすると泣き出してしまいます。厳しい幼児教室では、泣いても放っておかれることもあるようですが、私は「第二の母親」として、「母親だったら、この子にどう接するか」を基準に接するよう心がけています。
 「連絡帳」にも、その日に学習した内容だけでなく、そうしたお子さんの様子も報告します。ご家庭での学習や声かけに活用していただいております。
 幼児クラスは、親御さんが塾まで送り迎えされますので、口頭でも伝えています。
 また、受験に向け随時、親御さんと私のざっくばらんな面談を設けています。